桃の栄養と健康効果

桃の栄養

次は桃に含まれている主な栄養素についてです。これは生の桃の可食部100g中に含まれている栄養成分ですが、エネルギー:40kcal、カリウム:180mg、リン:18mg、ビタミンB1:0.01mg、ビタミンEC:0.7mg、ビタミンC:8mg(参考:五訂日本食品標準成分表)。


中国では昔から桃は「長生の実」、「不老長寿の仙果」とされ、邪気をはらう魔除けの力があると伝えられてきました。実際、桃の果肉には、鎮痛剤、鎮静剤の作用があり、微量ですが葉や花に青酸化合物が含まれています。桃が神秘的な果物とされてきたのは、こうした成分が原因となっていたのかもしれません。


ペクチンも多く含まれているので、いつも食べていれば便秘の解消にも効果的です。摂取量は朝晩1コずつ食べるのが目安で、ジュースにして飲むのでも構わないでしょう。


また解毒作用についても昔から知られています。これは魚を食べて食あたりをおこしてしまった際の解毒効果ということで、特にマグロの中毒症状の緩和に高い効果を発揮するとされています。ただしその場合は、果肉より皮の方が薬効が高いとされています。


桃の葉はそれ以外にも、入浴剤としてお風呂に浮かべても構いません。それで、皮膚の弱い子供のあせも、ただれ、おできなどを治すのに効果が期待できます。お風呂でより効果を発揮させるためには、生の葉、もしくは陰干しにした葉を細かくきざんで、それを布袋に入れてから浴槽に漬けるようにしてください。乾燥肌の人の保湿には特によく効くそうです。確かに桃は「美肌」のイメージがあります。