桃の栄養と健康効果

桃をもっと活用する

前項でも少し触れましたが、桃の効果は実の部分だけではなく、葉にも有効成分が含まれ、体にいい効果を発揮してくれます。

桃の葉には、タンニン、マグネシウム、カリウムなどの成分が含まれ、昔から桃の葉の薬理作用が重用されていました。江戸時代の人々は夏の土用の日に「桃湯」に入るのが習慣だったそうです。

とはいえ、現在の市販の桃に葉は付いていませんので、桃の葉の効果は桃の葉エキス配合の入浴剤などで試してみましょう。

さて、食べ物に戻りますが、爽やかな桃は冷たいデザートによく利用されています。「白桃シャーベット」などは家で作っているという人も多いかと思います。暑い夏にはまさに最適で、ミキサーで混ぜて冷凍するだけで、簡単に美味しい白桃シャーベットができます。白桃の缶詰めとプレーンヨーグルト、生クリームを全部ミキサーにかけて撹拌させれば、半日程度冷やして完成します。

白桃は冷製パスタにもピッタリです。桃のコンポート(ゼリー)も夏のお勧め料理です。

いい桃を選ぶポイントですが、手に取ってみて、ずっしりと重量感があり、玉の張りが良く、丸みを帯びた形状のものを選びます。また、全体がまんべんなく赤くて、甘い香りがしてくるならOKです。ただし、確認する際に、指で押さえたりすると、すぐに傷がついてしまうので、確認はていねいに取り扱うようにしてください。

桃を美味しく味わおうとすれば、適度に冷やすのが有効です。ただし、果実の水分が失われないよう、ビニール袋に入れて、その状態で食べる前の1~2時間程度冷蔵庫で冷やすあたりが目安となります。冷やし過ぎは禁物です。